D700レポート その4
広角ズームレンズを装着



<with SIGMA 12-24mm F4.5-5.6 EX DG ASPHERICAL HSM>
前回魚眼レンズを試してみて、すっかり広角の面白さにはまってしまいました。
折りしもまた海外遠征が控えていたので、今度は魚眼じゃない広角ズームを入手しました。
遠征先でも大活躍の広角ズーム、レポート載せておきます。

<撮影機材:D700、IXYDIGITAL900IS>


アダプターリング付。
魚眼レンズ同様前玉が大きく前に張り出しているので、やはり筒状のアダプターリングで保護します。
このリング、撮影時には外すわけですが、内側の滑り止め兼フード保護用の素材が意外にやわで
使っているうちにすぐにべろんと剥がれてきます。
リング内側。
こうなるとはめるのも外すのも一苦労。
外そうと悪戦苦闘している間に撮影タイミングを逃すことも多くて、「むきーーっ!」という感じです。
もうちっと頑丈に作って欲しいものですなぁ。

正面の図。
玉が大きいので前から見るとこんな感じ。
なんかいかにも「撮れそう〜」って雰囲気でしょ。

F2.8の15mmFisheyeと違ってF4.5-5.6と暗いレンズなので写りが心配でしたが、
さすが高感度に強いD700、オートゲインアップでISO1600くらいまで上げておけば、夕景、室内、
あまりミスショットもなく撮影することができました。
まあ、広角レンズって望遠に比べれば手振れは格段にしにくいみたいなんですけどね。

以下、いかにもな観光写真です。
コロッセオ。
バチカン。
フィレンツェのドゥオーモ。
ヨーロッパって意外にでかい建物が街中にいきなりどーんと建ってたりするので、画角の狭いレンズだと
全体を捉えることができないケースがありますが、さすがに12mmともなると楽々収めてくれちゃいます。
パースが効いて必要以上に迫力が出ちゃったりするのはご愛嬌ですが。

ちなみに今回イタリア遠征に持参したのは
D700+SIGMA 12-24mm
D300+TAMRON 28-300mmVC
の一眼2台構成+IXYDIGITAL900IS。
D300はAPS-Cなので、実換算24mmから42mmという本来スナップで一番多用する筈の焦点距離が
きれいに抜けてますが、そこは900ISで補完。
ということで、実は撮影枚数は900ISが一番多いという、いささか「うーむ」な撮影行でありました。

どこぞの美術館の一室。
特にフルサイズ一眼+超広角レンズの幸せを感じるのはこういう時。
普通のレンズ、ましてやコンパクトデジカメじゃ絶対に全体は撮れないので、とっても重宝します。
ほんとは撮影禁止の某所。
レンズがでかくて目立つので、こういう場所を内緒で撮るのにはまったく不向きなんですが、
D700の高感度ならフラッシュ焚かなくても結構写っちゃうので、ちょっと隠し撮りで。

とにかくでかくて重いレンズなので、バッテリーパック付のD700とセットで手持ち撮影やってると、
正直腕が疲れてきます。
でも、この広い撮影範囲は腕の痺れを我慢する価値がある!
D300とD700首からぶら下げて、最近日本の女学生の落書きで有名なフィレンツェのドゥオーモ
(エレベーターとかないので414段の狭い階段をひたすら登ります)に登った時には半ばあの世に行きかけましたが、
屋上からの素晴らしい展望には心底カンドーしました。持ってってよかった〜。
いやもう目の前こんな感じ。
ドゥオーモ屋上からのフィレンツェの展望。

広い画角以外でのメリットは、繰り返しになりますが夜景・夕景・屋内撮影での強さですね。
スペイン広場(ローマ)。
これなんか完全に夜なんですが、街中で街灯とかあれば手持ちでそれなりに撮れちゃいます。
(ISO感度は3200まで上げてますが)
D300じゃこうはいかないんで、D700フルサイズセンサー機のありがたみがわかります。

以上、ついでにイタリア遠征報告もやっちゃえレポートでした。



おまけレポートその1。
普段の撮影は全部JPEG記録なんですが、せっかくなのでRAW記録なんかもやってみました。
帰国後意気揚々と現像してみようとしたら、なんとNikonCaptureNXではD700のRAWって読めないじゃないですか!
読み込めない。
そんな馬鹿なことはあるまいといろいろ調べてみたのですが、ニコンの公式回答としてもCaptureNX2を買えというもの。
なんじゃそりゃ〜、だったらD700にCaptureNX2添付しておけよな〜。
基本的にニコン大好き全肯定派の私もさすがにコレは腹に据えかね、買っちゃいましたよ、
市川ソフトラボのSILKYPIX

いやー、CaptureNXに比べて動作も速いしこりゃいいわ。
ニコンって根っからのハード屋さんなんだなあと、あらためて実感した次第です。


おまけレポートその2。
最近、撮影機材がW一眼体制だったりして、旅行なんかに行くと1回の写真データが10GB超なんてザラなので
さすがにバックアップメディアがDVDでは辛くなってきました。
そこでついに導入しました、ブルーレイドライブ。
アイ・オー・データの8倍速。
二層ディスクだと1枚で50GBものデータが保存できるので、大容量データも楽々収納です。
メディアの耐久性も高いらしいので、長期保存にもちょっと安心です。
(CD-RやDVD-Rって意外にヘボくて、結構簡単に読めなくなっちゃったりしたもんで)
使い勝手はCDやDVDと変わらないので、今後はどんどんBDへの移行が進むと思います。
もうちっと書き込みスピードが速くなってくれると有難いんですけどね。
あと、メディアがまだ高い〜。


<所感>
広角ズーム+D700。
フルサイズ機の利点を生かすには広角だなあと改めて実感しました。
旅のお供に必携です。

(2008年9月)


D700レポート その1(ISO感度別画像比較)へ
D700レポート その2(普通に機体レポート)へ
D700レポート その3(魚眼レンズ装着)へ
D700レポート その5(その他もろもろ)へ



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