Che-ez!SPYZレポート


(撮影はPSP90IS、IXYDIGITAL300、COOLPIX950)


2001年10月、いつものように秋葉を定期巡回していたら、なんだかみょーーに小さなデジカメを見つけました。
エヌエイチ・ジャパン・ホールディングス社の「Che−ez!SPYZ」(チーズスパイシー:以下SPYZ)です。
いわゆる「おもちゃデジカメ」の一種なのですが、笑っちゃうほど小さいので思わず購入してしまいました。
私の所持するデジカメとしては異色の存在ですが、とりあえずレポートしてみます。


<本体写真>
SPYZ本体
これが本体です。コラージュじゃありませんし特撮でもありません
体積にしてIXYDIGITAL300の1/5程度しかありません。
まさに手のひらに収まってしまいます。
IXYDIGITAL300と比較
さらにいろいろ比較
大きさ比較するとこのとおり。
胸ポケットどころか口の中に隠せてしまう極小ぶりです。
むろんめちゃめちゃ軽くて電池をのぞいた重さはわずか35g。
でも多くのおもちゃデジカメがプラスティック製で見るからにちゃちいのに比べ、意外と質感は高いです(おそらく筐体はアルミ製)。

背面
もちろんTFT液晶ディスプレイなんて気の利いたものはついていません。
白黒2ケタ表示の液晶インジケータがあるのみです。
メニューボタンとシャッターでモード切替を行います。
ちなみにVGA、QVGAの画像サイズ切替え、セルフタイマーに加えてなんと動画(AVI)も選択できます。
ついでにPCに接続した状態ならUSBカメラとしても使えるそうです。試してませんが。
レンズ周辺
CCDは(公称)35万画素CMOSイメージセンサー。
画質はまあ期待するだけ無駄と言うものですが、ごく限られたシチュエーションではそれなりの絵が撮れます。
でもマクロ撮影や高速移動する物体の撮影等はまったく不可能といっていいくらいダメダメです。
ファインダーとインジケータ
最初ファインダーが付いていないので勘で撮るしかないのかと思ったら、実はせり出し式の光学ファインダーが付いていました。
こんな小さな筐体に入る外部記憶媒体なんてないので、撮った写真は内蔵メモリからUSBでパソコンに転送します。
内蔵メモリはどうもフラッシュメモリではなくてただのSDRAM(8MB)で、電池がなくなるとデータが飛んでしまう潔さです。
つまり非撮影時も常時内蔵メモリに通電してデータ保持しているわけで、撮影したら一刻も早くPCに転送しなくてはなりません。
とっても外出に向かない仕様です。
あ、忘れてましたがMade in Chinaです。見た目はともかく、仕様の胡散臭さは流石です。


<使ってみました>
いや、小さいですね
早速使ってみました。
なんというかホールドとか言う以前に指先でつまんでいる状態です。
意外と撮影速度は速いです。撮影間隔は1秒程度。
ちなみに記録画像はビットマップ形式で保存されています。JPEG圧縮するエンジンが実装できなかったのでしょうか?
でも、それが高速記録を実現している..のかもしれません。

撮影画像はこんな感じです。VGAで撮ればホームページ用途くらいにはなりますね。
QVGA(320*240)で撮影
VGA(640*480)で撮影
あ、ここの画像は軽くするために全部グラフィックツールでQVGAに編集しているので念のため。

前述のようにPCとの接続はUSBで行うのですが、付属ユーテリティソフトの「Che−ez!Manager」は日本語化されていて使い勝手もまあまあです。
Che-ez!Managerの画面
けっこう親切な日本語説明書も付いているので、使用法がわからなくて困ることはないでしょう。
USB接続の常として非常に不安定ですが....。


<感想>
撮影画像については望むべくもありませんがSPYZ、その小ささは驚異的です。
使い方としては、常時携帯するにはその携帯不自由な仕様のせいで不適ですが、例えば.....うーーん、犯罪的用途しか考えつかない(笑)
あ、蛇足ですが今回SPYZの極小筐体を撮影するためにマクロに強いE950に久々に登場してもらったのですが、画像のクオリティの高さを再確認しました。
IXYDIGITAL300はおろかPSP90ISもそのシャープで再現性の高い撮影画像には及びません。
うーーん、やっぱりCOOLPIX5000買わないとダメかなあ。


<おまけ>
今回このSPYZはツクモデンキで購入した(¥7,979)のですが、レジで清算しようとしたら激安コンパクトフラッシュ(バルク品)を売ってました。
64MBでなんと¥2,999。
バルクCF
三菱製らしいのですが品名プリントとか一切無いので見ただけでは表裏も判別できません。
みるからに怪しい品ですが、普通にデジカメで使えました。
お店で見かけたら買っておいても良いかもしれません。


2001年10月


・追加レポートその1
<PCカメラとして使用してみる>
10月のレポートでは触れなかったPCカメラとしての使用ですが、少なくとも専用マネージャである
Che−ez!Manager上からの使用は実に簡単でした。
フレームレートは1〜15FPSで選択でき、解像度も最大VGAからSQCIF(128×96ピクセル)まで
選べて、なかなか快適です。
なによりUSBに繋いだ時点で電源がUSBバスパワー供給となり電池の消耗を気にしなくてよくなる
点は気に入りました。
ミニ三脚を取り付けて、PCカメラ専用として使うのも乙なものかもしれません。




2000年11月追加レポート1件追加



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