デジカメ解像度勝負 番外編<XactiのISO感度別比較>

アンタレスさんとの共同企画である、「デジカメ各機種の解像度勝負」において
私の現在の常用携帯機である「サンヨーXacti」のノイズ&解像感があんまり酷い
のでげんなりしていたのですが、アンタレスさんから、「オートゲインアップでISO
感度が高くなっているせいではないか」とのアドバイスをいただきましたので、
同じ被写体をISO感度固定にして撮影し、感度別に比べてみました。
環境はちょっと暗めの室内(蛍光灯下)で、フラッシュ禁止、手ブレを防ぐため
Xactiを机にじか置きし、セルフタイマーで撮影しました。
元ネタ全体画像(縮小)
撮影画像の解像度は2048*1536ピクセル(ピクセル補完を使わない場合の
Xactiの最高解像度)、JPEG圧縮率は最高画質である「スーパーファイン」で撮影
しています。

<ISO感度別比較>(実寸部分切り出し)
ISO50
ISO100
ISO200
ISO400
なるほど、ISO50以外は非常にザラザラした画像になってます。
ISO400に至っては砂絵状態ですね。
またISO200は露光時間とのバランスも取れておらず、なにが写ってるのかよく
わからない状態です。
逆にいえばISO感度50なら、そこそこ見られる絵になっているとも言えます。

今回の撮影環境ではISO感度オートにするとISO100にゲインアップされて、シャッター
速度は1/20秒。
ISO感度50固定にするとシャッター速度は1/10秒でしたので、手持ち撮影では
手ブレは必至です。
Xactiは暗いところに非常に弱いデジカメであることが、立証されてしまいました。


ついでなので、JPEG圧縮率による解像度の違いも試してみました。
今度はISO50に固定して、圧縮率だけを変えてあります。
( )内は元画像(2048*1536ピクセル)のファイルサイズです

<JPEG圧縮率別比較>
ISO50スーパーファイン(1200KB)
ISO50ファイン(860KB)
ISO50ノーマル(570KB)
なんか、あんまり際立った違いはわかりませんね。
無論、元画像をじっくり見ればノーマルあたりになるとJPEG特有のモアレが出ている
のが目につくのですが、このサンプルではISO感度を変えたときのような「パッと見て
わかる違い」は感じられません。
E950なんかだとファインとノーマルではかなり画質に差が出ていたので、この結果は
私的には少々意外でした。

それにつけても、Xactiのヘボさよです。
オートゲインアップでISO100以上になってしまうとノイズでガビガビだし、ISO50なら
そこそこ綺麗だといっても、手ブレの可能性を考えるとISO感度固定で使えるのは晴天の
屋外くらいということになってしまいます。
この結果をもって、Xactiは常用携帯機から動画専用機に二軍落ちが決定しました。
1/2.7インチ300万画素という極小ピッチのCCDを使用した弊害なのかもしれません
が、同じサイズのCCDを採用したコンパクト機って、みんなこんなに酷いのでしょうか?
小型化に走るのはいいのですが、画質とのバランスをよく吟味して欲しいなあと思う館長
なのでした。

2003年6月

デジカメ解像度勝負に戻る

トップページに戻る