Nikon D100 レポート その3

Nikon80−400VRズームを装着


(撮影はOptio430、E950他)



2002年7月、SIGMA28−300ズームレンズの装着によりほぼ旧メイン機PSP90ISのズーム域を確保
することができたD100。
が、このレンズの弱点はF4.5−5.6と暗いこと。
ちょっと暗い日陰に入ったりすると、とたんにズーム側がブレブレになってしまいます。
そんな場合は三脚を据えるなりがっしりホールドするなりすれば良いのですが、「腕の未熟さをハイテク
でカバーすることこそデジカメの本領である
」という信念を持つ私としては、「それなら手ぶれ補正レンズ
買えばいいじゃん。」というわけで、買ってしまいました。Nikonの80−400VRズームレンズ
手ぶれ補正機能といえばCanonのお家芸のような気がしていましたが、実はNikonも独自の手ぶれ補正
機能であるVR(ViblationReduct)機能を搭載したレンズを出していたんですねえ。
さて、このハイテクレンズが私の腕の悪さをどこまでカバーしてくれるのでしょうか?


<本体写真>
(付属のレンズケース)
のっけからバカでかくて重いです。
なかなか立派なレンズ専用のケースが付属してくるのですが、横に置いたOptio430と比べるとなんだか
サイズの感覚が狂ってきます。
(80−400VRズームレンズ)
(VR)
筐体中央に輝く赤文字で「VR」。なにやらGT−Rにも通ずる高級感とプレミア感が漂ってきます。

で、装着してみました。
(装着の図)
はっきり言って、D100がおまけに見えます。
最初D100を三脚にセットしてこのレンズを装着したら、レンズの重みでお辞儀をしてしまいました。
どうりで、レンズ側に三脚装着用のアームが付属しているわけです。
フードをつけて鏡筒を伸ばすと...
(それ長すぎやろ))
SIGMA28−300が戦艦ヤマトなら、こちらはカール列車砲です。
ドーバー海峡を越えて、ロンドンの町を破壊し尽くしそうな勢いです。


<使ってみました>
むやみに重いので、はっきり言ってこれを手持ちで持ち歩くのはかなり体力が要りそうです。
とはいえせっかくの手ぶれ補正機能搭載レンズですから、手持ちでいろいろ撮ってみました。
(いつもの水タンク80mm)
ワイド端が80mmなので3.4倍ズーム換算となり普通のスナップ撮影にはぜんぜん向きません。
で、テレ端なんですが、D100換算光学17倍の画像は....
(24−85レンズ:24mm)
(80−400VR:80mm)
(80−400VR:400mm)
(80−400VR:400mm実寸トリミング)
うーーむ、望遠鏡だ。
実は80−400VRは前回レポートしたSIGMA28−300とF値は同じ(よく考えたらこれも凄いことでは
ありますが)なので、かなり暗いレンズと言えます。
同じ時間に撮った24−85(F3.5)の画像と比べるとレンズの暗さがよくわかりますが、その拡大ぶり
は絶対に肉眼では見ることのできない世界を見せてくれています。
恐るべき遠距離砲です。

これ撮影した時は夕方5時くらいだったんですが、屋外撮影だとコレくらいの明るさでも手ぶれ補正使わ
なくても、けっこう撮れてしまいます。
太陽の光って偉大ですね。
それはさておき、VRの威力を測るにはやはり屋内撮影を試してみなくてはならないようです。

でもってこれが屋内撮影です。

左からフラッシュ撮影、フラッシュ無し手ぶれ補正OFF、フラッシュ無し手ぶれ補正ONです。
うむ、VRの威力が発揮されていますね。
ただし、PSP90ISの手ぶれ補正もそうでしたが、決して手ブレを完全防止してくれるわけではなくてあくまで
「ブレを削減してくれる」というレベルであることは理解しておくべきです。
D100の解像度がPSP90ISよりも格段に高くてちょっとしたブレも目立つせいか、手ぶれ補正の効果の程
はPSP90ISに劣るような印象も受けますが、この倍率での手持ち撮影を実用レベルにしたというところに
このレンズの手ぶれ補正機能の価値があるのでしょう。


それにしてもこのレンズ、図体のでかさに違わず動作音がでかいです。
オートフォーカスのモーター音も「ジーーガーー」とやたらでかいですが、手ぶれ補正の「カッチン」という音も
かなり気になります。
PSP90ISはこんな音しなかったんですが、CANONとNikonでは方式が違うのでしょうか?
まあ、こういった動作音まで含めてなんか凄いレンズだぞという威圧感抜群のレンズなのです。


<結論>
80−400VRは凄いレンズ。
手持ちでも威力を発揮するけど、基本的には三脚装備の使用が吉でしょう。


2002年7月



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