お手軽携帯MP3プレイヤー登場


Fresh Music MP−2000


7年間使った目覚し時計がとうとう壊れてしまいました。
このままでは寝坊&遅刻間違いなしなので、日曜日に郊外の家電量販店に出かけました。
目的の目覚し時計を購入して、パソコン売り場をぶらぶらしてたらふと目に付いたのが、この
「FreshMusic MP-2000」という携帯MP3プレイヤーです。
コンパクトフラッシュカード直接書きこみしたMP3データを再生できるMP3プレイヤーの噂は
かねてから聞いていたのですが、秋葉でもなくこんな田舎のお店にシラッと置いてあるのには
意表を突かれました。
店員さんが奥から持ってきたパッケージを見て、その胡散臭さにちょっと怯んだりしましたが
ちょうど貯まっていたカードポイントを全部吐き出して、ほぼタダ同然で入手してきました。

去年の12月に購入した携帯MP3プレイヤーのヒット機「RioPMP300」が、PCのパラレル
ポート不調によりデータ転送ができなってしまい全く使えない状態だったので、「ダメもとで
いいじゃん。」てな乗りで購入したんですが、コレ、当たりでした。

その特長はシンプルイズベスト。
余分なものはなんにも付いてません。
表面裏面
まず本体はRioなんかにあるような液晶画面などなく、ONOFFスイッチと再生、送り、戻し、
ボリュームのボタンのみ。ランダム再生とかエフェクトなんて面倒くさいモノはありません。
FreshMusic MP-2000 v.s Rio PMP300
基本的にはただ記録してあるMP3ファイルを順番に再生して聞かせてくれるだけの機能です。
続いて付属品は、Type2のコンパクトフラッシュ変換アダプターとストラップが付いてくるだけ。
データ保存に必須であるコンパクトフラッシュカードが付いてきません。
それどころかヘッドホンも電池も付いてきません。(ちなみに単3アルカリ電池2本で稼動)
説明書もなんかすごくテキトーなコピーしたのが一枚ぴらっと入ってるだけです。

ところがこのシンプルさが凄くいいんです。
コンパクトフラッシュなんかはデジカメ用のがゴロゴロ余ってるし、Rioでもそうでしたが液晶
なんて必要ないです。
極限までコストを下げるために単機能に絞った姿勢は好感が持てます。
ちなみにFreshMusicの店頭価格は¥9,800。Rioは¥29,800でしたから1/3以下と
いうことになります。安いんで少々のヘボさは許せてしまいます。

データの転送はコンパクトフラッシュ変換アダプタにコンパクトフラッシュカードを差しこんで
PCのカードスロットに差しこむだけ。
あとはWindowsのエクスプローラーで好きなMP3ファイルをコンパクトフラッシュカードに
コピーしてやるだけでO.Kです。
Rioみたいに転送ケーブルを繋いで転送ソフトを立ち上げて...なんて手間は不要。
なんてお手軽なんでしょう。
(難点はイジェクトボタンを押すとコンパクトフラッシュカードが凄い勢いで飛び出すこと
くらいでしょうか。推定飛距離20cm)
コンパクトフラッシュ挿入口付近

で、音の方はといえば、「普通に聞けます」。
私は音質とかに無頓着なんであまり参考にならないですが、多少シャンシャンいってるのを
気にしなければ満足できる音じゃないでしょうか。
そもそもMP3なんですから元の音より劣化してるのはあたりまえで、重低音ズンズンとか
期待するほうが無理ってモンです。贅沢言っちゃいけません。

とりあえず、
1.容量の大きなコンパクトフラッシュカードを持っている
2.PCカードスロットを持ったPCを使っている
という人は買って損はないと思います。

最近、ソニーを始め様々なメーカーが携帯音楽プレイヤーを発表してますが、著作権保護とか
のからみでいろいろ制限がつきそうな雰囲気です。
FreshMusicみたいなMP3データをベタコピーして使うようなプレイヤーは、今後規制されて
しまうかもしれませんから、手に入れるなら今かもしれませんよ。

携帯MP3プレイヤー
FreshMusic MP-2000
Palm Held Player
NTK COMPUTER INC.
Made in TAIWAN

うーむ、やっぱり台湾製か。


(99年8月29日)



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