気まぐれ写真館海外版

トルコのコーナー(その5)


ココは、トルコの写真を展示しています。



石灰棚その1 石灰棚その2 石灰棚その3 ヒエロポリス お墓 謎の布切れ
休憩所の店先 芥子の実
アイス
杏ジュース 踊る僧侶? メブラーナ
博物館
預言者の遺物
棺桶? 隊商宿跡
その1
隊商宿跡
その2
偽物 ラクダと ホテル
アタマン
小さい写真をクリックすると大きな写真になります

<カッパドキア>
4日目夜。
長旅の末、ようやく到着したカッパドキア。
一行はギョレメの洞窟ホテルアタマンに到着しました。
洞窟ホテルというだけあって、建物の大部分は岩をくり抜いて造られたものです。
内部は入り組んでいてちょっとした迷路みたい。部屋も岩壁抜き出しで、隠れ家然とした不思議な感じです。
部屋の調度品も古風な感じ纏められ、冷蔵庫が冷えていないことを除けば風情があってよい感じです。


しばし寛いだ後、夕食へ。
食堂も岩をくり抜いたホールです。
で、レンズ豆スープに舌鼓を打ってたらいきなり天井の壁が剥がれて落ちてきた
いやはやビックリです。
幸い誰にも怪我は無かったのですが、食卓は散乱する石の破片でえらいことに。
当然お客さん騒然なのですが、でも意外と平静なホテルの人たち。
こういうことよくあるんでしょうか、洞窟ホテル。

さて、そんなこともありましたが、お腹もいっぱいになった我々は夕食後しばしの寛ぎタイム。
その夜はかなりの熱帯夜だったらしいのですが、ライトアップされた奇岩の城を望むテラスはそよ風が心地よく、
満天の星空の下、旅の仲間と過ごすそれなりにロマンチックな夜だったりしました。
んが、事件は相棒が風呂に入っているときに起きました。
いきなりの停電です。
最初はブレーカーでも落ちたのかと思いましたが、たまたまデジカメデータのバックアップで使用中だったパソコンの
液晶の明かりを頼りにテラスに出てみると辺りも真っ暗です。
日本人観光客を狙った盗賊団の襲撃とかだったらヤバイのでトランクから護身用のナイフを取り出しかけますが、
うぉ〜〜い」と相棒の情けない声が風呂から聞こえてくるのが可笑しくて緊張感に欠けることこのうえありません。
とはいえ、そうでなくても暗い洞窟ホテルですから、明かりがないと本当に真っ暗で身動きも出来ず待つことしばし。
一向に通電する気配がありません。
隣の部屋のツアー仲間から懐中電灯を借りてフロントに行くと、フロントでもバタバタと大騒ぎ。
聞けば自家発電機があるらしいのですが、動かし方がわからないってことで、意味ねーじゃんそれ。
そうこうしているうちにようやく電気が点いたので、相棒と交代して風呂に入ってるとまた停電
今度は自分が素っ裸で暗闇の中。
電気が通じなくなるとお湯も出なくなるので、暗いのと寒いのとでとっても心細いんですな。
うぉ〜〜い」と情けない声で相棒を呼ぶ私。
一度電気点いたのですが、また停電。
その時は湯船にお湯ためて浸かってたので、再点灯するまで風呂の中でじっとしてました。
とりあえずお湯が水になる前に停電が直ってよかった。

結局停電の原因はわからずじまい。
翌朝、実家がすぐそばということで別の街に泊まっていたメフメットに停電のことを伝えたら、「そんなの知らない
と涼しい顔。
フロントの人も別段変わった風も無く、何事も無かったかのような応対でした。
こういうことよくあるのか、洞窟ホテル


翌未明、停電の余波で寝不足気味の状態で、気球に乗るためにマイクロバスに乗り込みます。
実はこの世界遺産気球ツアーはオプショナルで、前日のバスの中で申し込んだのでした。
高いところが苦手な相棒はお留守番です。
マイクロバスで連れて行かれたのはだだっ広い野原。
ざっと見回すだけでも十数機の熱気球がバーナーの炎を受けて膨らんでいるところでした。
間近でみる気球の大きさに圧倒されたりしているうちにそのうちのひとつの篭に乗るように言われます。
ひとつの篭に20人くらい乗りこんでいざ、空の旅に出発!
その圧倒的な景色の素晴らしさは写真でご覧いただくとして、感心したのは気球の操縦ぶり。
ただ風に任せているだけかと思ってたんですが、結構自由自在に操って飛び回ってるんですよこれが。
突き立った岩のすぐそばを飛び抜けるなんてこともあって、ちょっとハラハラさせられたりしましたが、概ね快適爽快な
空の旅。
無事着陸。一同、船長に拍手が沸き起こりました。
その後ワインで乾杯する一行。
なにやら乗船証明書みたいなものを貰って、ご満悦でホテルに戻りました。


思い出深い事件の続いた洞窟ホテルアタマンを出た一行は、ギョレメの遺跡群を巡ります。
穴だらけの奇岩の内部は単なる岩をくり抜いた洞穴かと思いきや、内部は精巧な聖人の壁画で彩られていたりして
侮れません。
本物のキノコ岩もありました。本物なのに作り物みたいでしたが。
ここでお昼のお買い物ターイム。トルコ石を中心とする宝石屋さんでガイドのメフメットの親類かなにかがやってる
店らしいです。
せっかくなんで家族に安めのトルコ石とか買っていくことにしました。

続いてカイマクルの地下都市へ。
正真正銘岩山をくり抜いた洞窟都市跡です。
くり抜いたというだけあって、岩質がとっても柔らかい(手で触ってもボロボロ崩れてくる)ので、
最初は洞窟ホテルの天井落下が思い出され、結構嫌なものがありましたが、アップダウンの激しい洞窟内
(しかもしゃがんで移動しないと通れない狭い通路もあり)を探索するうちにどーでもよくなってしまいました。
閉所恐怖症の人にはあんまりお勧めできないです。
続くお買い物ターイムでは絨毯屋に連れて行かれます。
店の工房で織ってるんですが、全て手織りで手間のかかること夥しいです。
実際素晴らしいモノなんですが、値段も高いけどそもそもそんな嵩張るもの買えねぇって。

次に一行はギャリップ先生の陶器工房に。
ギャリップ先生はアインシュタインを小太りにさせたような愛嬌のある風貌のおじさんですが、何気に助平
ただ、ろくろを操る手足の動きは匠の技で、感心してしまった私は皿とか買い込んでしまいました。
うーむここにきて荷物が増えてしまった。しかも割れ物注意

その後もバスはひた走り、夕暮れ時の広大な塩の湖(なぜか湖畔にダチョウが飼われていた)に寄ったり、
スピード違反なのかなんなのかパトカーに止められたりしながら、夜半にトルコの首都アンカラに入りました。

アンカラはさすがに首都だけあって大きな街で、政府や軍の建物に加えて街の真ん中にそびえる
巨大なアタチュルクの墓が異彩を放ちます。
観光してもいろいろ見所の多そうな大都会ですが、バスはひた走りしばらくしてアンカラ駅に到着。
お世話になった運転手のムスタファとはここでお別れです。
言葉は通じなかったけれど強い信頼で結ばれた彼と熱い抱擁を交わして別れました。


駅のレストランで夕食の後、アンカラエキスプレスに乗車します。
ここからイスタンブールまで、一晩かけての列車の旅となります。


以下、次号。


次回予告、「アンカラエキスプレス〜イスタンブール」




「トルコ」 アタチュルク国際空港まで成田から、飛行機でえーっと、13時間くらいかな?
(タシケント経由トランジットだったんでよくわからんです)


「トルコ」入り口に戻る

写真館入り口に戻る

インデックス画面に戻る